2012年 4/27(金)- 5/2(水)フラスコ
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<ポストカード裏面の文>
パソコンを見ていると欲しいモノが際限なく出てくる。昔のモノだって海外からだって手に入る。そんな日々を送りながら、今現実に目の前にあるものを使って何ができるのか試したくなった。

昨年の「サコッシュ」もそのひとつだった。今年はもう少し手を広げよう。自分の手を動かし、身の回りのモノに手を加え、そういう事をしながら絵を描こうと思う。
ポストカードのデザインは個展「スカート」「球根とサコッシュ」同様ミスター・ユニバースの関さんにお願いする。

フラスコで2度目の展示。
当初は「 モノの絵 と モノに絵 」的なタイトルを考えていた。今回はジーンズやトートバックなどいくつかのモノを展示することになる。その壁面にそれらのモノと繋がる絵を並べようと考えていた。

でもどこか自分の想像する自由さがなく、小さくまとまりそうだった。そこで「D.I.Y.」-Do it yourself- という西海岸的で大らかなタイトルにした。
モノがメインなのではなく、いかにそれらと楽しく付き合えるかという事を考えたい。501(ジーンズ)もトートバックも自分が20年以上愛用し、現在も使っているモノ達だ。

また、釘を打てないというスペースのネガティブな条件をポジティブに転換したかった。モノのそばに絵やアートがある自由さを出したかった。絵を売る事を主眼にせず、もう少し自由に展示を楽しみたい。

モノの壁面 今回作ったものにはそれぞれコンセプトがあるが、それは最後にまとめる。
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今回の絵
今回の個展の準備はモノ先行で始まった。D.I.Y.というタイトルをつけたは良いが、どんな絵を描くか最後まで迷っていた。普段のイラストの仕事では10枚くらい描いて、その中で目的にあった1枚を提出している。
表に出なかった絵に手を加えて、もう一度向き合って見ようと思った。既に描いた絵の上にブルー系のインクを塗る。ハガキ文字面のパープルのイメージが先にあり、それを絵の上に試していった。
このシリーズは、個展D.I.Y.の準備の中でうまれた。ジーンズやbagと同じように、僕の手元に残す事より持ち帰ってもらう事を優先した。なので通常の販売価格を無視して、出力の値段にあわせた。(B5サイズ、50点)
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ブルーの絵の向こう側に2012年に描いた球根の絵を展示。紫の球根から44点(B5サイズ)
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奥のスペース
小上がり正面の壁に、2011年秋に参加したアートフェア (Click!)  用に描いたものを再構成。(B5サイズ、25点)
木の格子窓の手前に反射する素材のモビールを2つ設置。奥の棚と左側に今まで作ったTシャツを置く。
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今回作ったモノ
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ジーンズの代表格Levi’s 501。色はブラックを使う。既にアメリカでつくっていないが中古市場にはまだ大量にある。ここ10年、ジーンズの時は9割方これを愛用している。
その501に反射するインクでペイントする。自転車の利用を考え、膝を曲げても後方から見える位置に太めの横線。
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20年以上前から愛用している ”L.L.Bean” の tote に必要最小限の絵を描く。
使って行くうちに持ち手や底は色褪せ、ほつれていく。それとともに鳥も褪せるようにステンシルとスプレーを使う。10年は軽くもつリーズナブルなbag。

この鳥のモチーフは10年以上描き続けているが、2006年には4F建てのビルの壁画も描きました。
詳細はこちらの"Lassic"  (Click!)
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フリーマーケットで見つけたアメリカのコイン袋に最小限手を加えて*サコッシュのようなbagを作る。
紐の着ける位置は、自分なりに考えて左右非対称。皮革用の麻糸で返し縫いをする。長さは買った人に結んで調整してもらう。昨年のフラスコでの個展「球根とサコッシュ」で初めて作ったbagの2012年版。
*サコッシュ:自転車のロードレースで、選手に補給食を渡すための袋。
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2000年から個展の度にシルクスクリーンを使ってTシャツを自作している。今回はフランスのステンシルを使ってDRAWINGという文字を版にした。
今回やりたかったのは、反射するインクを使って、1) 前に作ったTシャツの上にプリントする。2) 後ろの裾に線を引く。3) 古着も含め色んなボディに刷る。
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ミクロマンの話。
子供の頃、パーツを取り替えながらミクロマンで遊んでいた。良いものA、と余りものBで戦わせていた。
遊んでいる途中で良いパーツで構成されたAより、寄せ集めで偶然できたBの魅力を発見する。最初は複雑だったが、痛快な気持ちになっている自分を発見する。

43歳の今、手持ちのパーツ(材料)で何が作れるだろう。既に十分な量の服も紙も画材も揃っている。
どこにでも売っているものを使って、誰にでもできることをする。ちょっとしたアイデアと知恵を使って能動的にモノと付き合っていきたい。
・手と体を動かしながら考える。頭だけで進めない。
・ある種の大らかさを大切にする
・使い道のはっきりしない絵を描こう
・クライアントやデザイナーの要求に右往左往する事もある。個展はそれから自由なもの。
・だからD.I.Y.で良い。展示を楽しめ 

個展会場に来てくれた皆さん、モノや絵を買ってくれた皆さんありがとうございました。
一部まだお渡しできていないもの、お返事できていない事がありますが、少しずつ進めていますので、もうしばらくお待ち下さい。

制作期間中は1980年前後の秋岡芳夫の本を図書館で借りて読む。目黒区美術館の秋岡さんの展示はこちらが詳しい。 (Click!) 
他に’90年代にBE‐PALで読んでいた田渕義雄の本を再読。田渕 義雄 / 21世紀の自然生活人へ(BE‐PAL BOOKS)
北村範史_2012 0630 追記

2012年11月に福岡で同タイトルの展示を絵を増やして開催。